定年後に京都から佐用町に移住予定の冨井様。今はまだ週末だけの田舎暮らしをされています。畑仕事はもちろん、山登りやメダカの飼育、ご近所付き合い等、冨井様の田舎暮らしの楽しみ方をお伺いしてきました!


『ひと まち 自然がきらめく共生の郷 佐用』を合言葉にしている佐用町は、春には桜、夏にはひまわり、秋には大イチョウ、冬には幻想的な朝霧など四季折々の自然を感じられる町です。一方で、「兵庫県立大学 西はりま天文台」には世界最大の公開型望遠鏡”なゆた”や、播磨科学公園都市には世界最高性能の放射光実験施設「SPring-8」があり、最先端の科学に触れられる町でもあります。


●田舎暮らしをしようと思ったきっかけを教えてください。
5~6年前にテレビで紹介されていた、庭にピザ窯があって敷地がめちゃくちゃ広くて田んぼや山もある田舎の物件(弊社㈲スローライフの物件!)をみて、欲しいな。買おうかな!と思ったけど、その時はまだ無理だったので。でも将来的に田舎暮らしもいいなと思ったんです。それから田舎の物件に興味を持って、スローライフという会社名もインプットしていました(笑)。


●どれくらいの期間をかけて物件を探されましたか?
実際に探し始めたのは、H29年の6月から。それまでずっと温めてたんですけど、急に気持ちが爆発して。60歳やしっ!て。
決まるまで約3か月ほどかな。営業の方にタイミングよく紹介してもらえて、すぐ決まりました(笑)。

●物件を気に入ってもらえたポイントはどこですか?
手ごろな農地が付いていたことと、家が築浅でキレイだったことです。


●実際住んでみてどうですか?良かった事、困った事など。
家にはサンルームをつけたので、ハンモックをおいてます。今の時期(6月)は日中はサウナ状態だけど、夜のサンルームは風も通るし星も見えるし最高!ガーデンと畑は、週末だけの作業で8か月でやっと完成しました。畑にはブドウ棚も作ったんです。一人ではさすがに無理だったので、京都から息子に来てもらって一緒に組み立てました。
困ったことは鹿ですね。畑には柵をつくって対策をしていたけど、体当たりで入って芋蔓を全部食べられました。他にも、オクラの芽やシシトウ、枝豆、インゲン豆の葉っぱ等も食べられてるし、ガーデンの朝顔も新芽だけ全部食べられていて。先日、近所の人に教えてもらって海苔網(手に入れやすく使い勝手が良い海苔養殖網)を買ってきたので、取り付けようと思っているところです。



●ご近所の方や、地域のお付き合いなんかはどうですか?
近所にいい人が多いですね。毎日のぞきに来てくれたり。草刈りをしてたら手伝いに来てくれたり。佐用の歴史とかいろいろなことを教えてくれる近所の方もいるので、遊びに行ったら1時間ぐらい話をしたり。
地元の神様にお参りしたり、地域に溶け込みたいという気持ちをもってお付き合いをしています。



 


●畑作業はされた事があったんですよね?
京都では7反ぐらいの段々畑を10年程やってました。そこでもやっぱり動物にやられていました(笑)。
●では、ここの畑だと物足りなくないですか?
ゆくゆくはちょっと物足りないかもしれないですね。それがね、「うちの畑やらないか?」と複数の方から声をかけていただいていて。定年してからでないと出来ないですけどね(笑)そうなったら貸してもらって本気で自然薯を栽培しようかな。
●自然薯って難しそうですよね?
自然薯は3年かかる。冬になったら掘り起こして、春になったら植える。それを3年やるんです。今も植えているんですよ。今年ムカゴができたらそれからまた植ようと思ってます。


●他にどんな野菜を栽培されてますか?
今は、トウモロコシ、ナス、トマト、キュウリ、モロヘイヤ、ピーマン、ヤーコン芋、冬瓜、瓢箪(ひょうたん)、シシトウ、サツマイモ、オクラ、枝豆、インゲン豆、ウド、サクランボの木、ブドウ、ブルーベリー、ローズマリー、キイチゴ、山椒。ガーデンではパッションフルーツ、倉庫の陰では椎茸も育てています。(他にもいろいろな植物がありました!)
畑仕事をしていたら近所の方から通りがかりに声をかけていただけるんです。その時に畑や野菜を褒められることがあるんですけど、そういう一言がうれしい!



 


●これから挑戦してみたい事、目標があれば教えてください。
落ち着いたら、山歩きをしたい。この辺も色々回ってみたい。今まで8か月間、畑しかやってないから(笑)
この目の前の山は城跡なんです。徳久城とも柏原城ともいわれてて。(仲良くされている近所の方から教わったそうです。)佐用には城跡がいっぱいあって、佐用町は面白いとこですよ。
メダカの飼育をしているので、畑の脇に温室を建てようと計画してます。(日当たりも必要なんだそうです。)
あと、長毛種の猫を数匹飼っているので、外に猫部屋を作ろうかな~とかね。



●佐用町の良い所、おすすめスポットを教えてください。
佐用町に、平安時代の陰陽師、芦屋道満と安倍晴明の塚があるんです。家が京都の晴明神社の近所だったので、冨井家はみんな晴明神社で名前をつけてもらっていて。それで何かの縁かなと思って先日、お参りしてきたんです。その近くには日本百選に選ばれた棚田があって。そこの景色もキレイですよ。
西播磨天文台もオススメですよ。佐用では星が良く見えるので、毎日外に出て見ています。

●最後に田舎暮らしを考えている方へのアドバイスはありますか?
やっぱりコミュニケーションですね。仕事でもなんでも一緒ですよね。


 


今回のレポートは、平成29年に弊社で物件をご紹介させていただいた冨井様のところへお伺いさせていただきました!現在冨井様は京都から尼崎へ通勤されていて、定年されるまでは週末のみ利用されています。お伺いした時には玄関先で『しば漬け』を作られている最中でした☆畑ではいろいろな種類の野菜や花が栽培されており、ガーデンにはタイマー付のホースでお花や芝生の管理をされています。会社の同僚の方が遊びにこられた際には、今はまだ空き部屋になっている2階で宿泊されて、移動式のピザ窯をかこんだり、登山へ行かれたりするそうです♪ご近所の方から佐用の事や歴史について講義を受けることがとても楽しいとのこと、今も京都で飼育しているメダカのこと(弊社スタッフは『楊貴妃』という赤くてキレイなメダカをいただきました!)、猫については話し出したら終わらないというほど可愛がっていること、佐用にある道の駅でのお買い物のこと、西播磨天文台で購入された宇宙人の人形や不思議な光のお話等、佐用町での田舎暮らしをとても楽しまれていてるご様子が伝わってきました。冨井様、貴重なお時間をいただきありがとうございました!

取材日*2018.6.24