普段は姫路市の街中にお住まいの折坂様ご夫婦。大地震を機に、『別荘』から『いざと言う時に少しでも自給自足が出来る第二の家』に考えが変わり、物件を探されておりました。現在は週末利用の田舎暮らしを愉しまれております。どんな生活をされているのかお話をお伺いして来ました。


宍粟市は、宍粟郡山崎町・一宮町・波賀町・千種町の4つの町が平成17年に合併して誕生しました。県下を代表する清流の揖保川や日本の名水百選の千種川をはじめ、日本の滝百選の原不動滝、花菖蒲園など、豊かで美しい自然資源や風景が、四季折々の風情を織りなしています。千種町は日本刀の原材料として名声をはせた「千種鉄」や「たたら製鉄所」の遺跡が町内のいたる所で見られるなど、和鉄の郷として繁栄してきました。


●田舎暮らしをしようと思った考えたきっかけを教えてください。
「自給自足とまでは言わないが、何かあった時に自分で少しでもある程度飲み食い出来るようにと考えたら、街中より田舎がいいなと思った。実際どうなるか分からんけど、いざと言う時に津波が来なくて、地震の影響も少なそうな奥らへんの場所を探していた。東日本大地震で福島の原発問題があって購入に踏み切った感じやね。」
●どれくらいの期間をかけて物件を探されましたか?
「初めは別荘が持てたらいいなと言うくらいで深くは考えてなかったのよ。2、3件見てから、1年間くらい探す期間が空いてね。そうしていたら大地震が起きて、別荘ではなく、何かがあった時のためにと言う考えに変わって、本格的に探し始めてトータルで2~3年くらいかな。」


●気に入ってもらえたポイントはどこですか?
ずっとスローライフさんのHPを見ていて、別荘としていいなと思う物件はいっぱいあったんだけど、そういう方向じゃなくて、畑も出来て、庭も広くて、家もしっかりした物件を探していたの。実際ここへ来てみて、景色もすごく良くてここがぴったりだなって。」
「ここを案内してもらう前に同じような大きさの家で田んぼ付き物件を2件くらい見たけど、イメージと合わんかった。同じ日の最後にここへ来て、理想通りの物件があったと言う感じ。」

●リフォームにこだわったポイントは?
「こだわりはないけど、お風呂、キッチン、トイレの水廻りはかなり傷んでいたからリフォームせざるを得んかった。2階は1部が未完成やったから、2部屋の壁を壊して繋げて広い1部屋にしたくらいかな。」


●今は週末利用とのことですが、ゆくゆくは永住を考えていらっしゃるんですか?
「永住するかは半分半分。今は仕事もあるし、まだ辞めるわけにはいかんから当分は週末利用の予定やね。」
●ご近所、村のお付き合いはどうですか?
「ほんとの隣保のお付き合いはまだなくて、今日はたまたま草刈りがあったから、そういうのに出るくらいで他の行事は参加してない状態やから、まあこれからって感じかな。」


●どんな過ごし方をされていますか?出掛けられたりしていますか?
「今はね、作業が忙しくて出掛けられないのよ。」
「冬は別やけど、春から秋にかけては畑作業が忙しくてね。草がすぐ生えて来るから毎週草刈りしとかなあかんし、畑に肥料や水あげたりって言うのに追われている。作業出来るのも金曜の晩に来て、土曜1日して、日曜の昼までやからね。毎日おればいいけど、週末だけやからどっかへ遊びに行く余裕もないと言う感じ。けど、自分がしたかった事やからやりきる達成感があって十分充実してるなあ。」


●実際住んでみてどうですか?良かった事、困った事など。
「週末利用だから今のところ困った事はなし。良かった事は、やっぱり景色が良い!あとは井戸があるんやけど、美味しい水が飲める!毎週ペットボトルに汲んで帰るくらい豊富で、水には不自由しないね。」
「やっぱりここへ来ると気持ちが安らぐ。けど、私は静か過ぎて悲しくなる時があるの。冬場は特に人が通らないから声も聞こえなくて、寂しくて泣きそうになってしまう。だから、姫路に帰るとなんか『発散しよう!』って言う気持ちになって買物へ出掛けたり、人ごみの中へ入ってちょっとほっとしてるの(笑)」
「近くに友達でもおればまた別なんやろうけどね。まあ僕らが人が多いことに慣れすぎてるんやろうね。」


●畑では何を栽培されていますか?
「トマト、なすび、きゅうり、ピーマン、オクラ、ズッキーニ、ニラ、インゲン、とうもろこし、大豆、かぼちゃ、さつまいも、ごぼう、自然薯、シソ、大葉、バジルやローズマリーのハーブ系とか、いっぱい植えてるよ。」
「たくさんの種類をちょっとずつね♪」


 


●もう収穫を迎えたものもあるんですか?
「もう出来ているのが、トマト、なすび、きゅうりやね。で、ちょうど今とうもろこしが出来たくらいかな。」
「最近かぼちゃをね、イノシシにやられたんだって!」
「大きいやつを2つもやられた!今年はよお出来たと思ってたのに。しかも、皮だけ残した贅沢な食べ方されてた。困ったもんだねー。」
●これから挑戦してみたいこと、目標があれば教えてください。
「まあ元々畑がしたかったからね。希望が叶ってるんやけど、もっと畑を充実させたいかな?あとは、ここから会社行けたら1番ええんやけどなー。1時間半かかるし、体力的にもしんどいからそれは無理に近いやろうけど(汗)」


●最後に、田舎暮らしを考えている方にアドバイスをお願いします。
「週末の田舎暮らしを始めてまだ2年くらいやからアドバイス出来るほどのもんじゃないんやけど、まあまずは隣保にどういう人が住んでるかを知る事。うちの場合は、ええ物件があったから飛びついたけれど、村の人たちは挨拶とかも返してくれるし、話かけて来てくれるし、たまたま周りに恵まれていた。物件だけじゃなくて、そのへんの人付き合いもよく見て決める事が後々失敗しない方法の1つかな。あとはムカデとか虫が耐えられる人。ただ田舎暮らしに憧れてじゃなくて、そういうのも含めて受け入れられないとダメやね。」


 


今回お邪魔したお宅は、ケヤキの木材がふんだんに使われた立派な日本建築!!折坂様お気に入りのお庭は広さもあり、高台になった立地からは千種町の緑豊かな美しい景色が見渡せます(´`*)旦那様は畑作業に熱心ですごくマメな方!奥様も明るく、和やかな方で、とても気さくで仲の良いご夫婦でした♪週末だけの利用ですが、草刈りなどの村の出仕事に積極的に参加されており、そんな折坂様ご夫婦の人柄だから深い人付き合いをしていなくても、話をかけてくれたり、親切にしてくださるのではないかなと思いました!取材の前日は近くの中学校から上がる花火大会があったそうで、ちょうどお庭から見える花火を見ていたそうです(*^^*)火の粉が屋根に降りかかるくらい近くてちょっとヒヤヒヤしたそうですが、『迫力がすごかった!』と特等席で花火を楽しまれたようで羨ましかったです☆弊社のブログや出演番組もこまめにチェックしてくださっている折坂様ご夫婦は、ブログやスローライフ懇親会を通じて、他の物件を購入して頂いたお客様と仲良くなり、BBQをしたりと家族ぐるみのお付き合いがあるそうです!そういったお客様同士の繋がりのお話を聞くと、私たちもとても嬉しくなります(^ω^*)折坂様、貴重なお時間を頂きありがとうございました。

取材日*2013.7.28